鉄筋結束機とは?
鉄筋結束機
【超解説】とても簡単に言うと何か?
交差した鉄筋を針金(結束線)で自動的にクルクルっと結ぶ電動工具です。
鉄筋1か所の結束がわずか1秒で完了し、手で結ぶより何倍も速いです。
鉄筋工事の必須ツールになっています。
1. 基本概要
そもそも何か
鉄筋結束機は、交差する2本の鉄筋にワイヤーを巻き付けて自動的にねじって結束する充電式の
電動工具です。マキタの「リバータイヤ」が代表的な製品です。
なぜ必要なのか
コンクリート構造物の鉄筋は数千〜数万か所の結束が必要です。
手作業(ハッカーと呼ばれる工具)では腱鞘炎や腰痛のリスクが高く、電動化で作業者の負担が
大幅に軽減されました。
2. 構造や原理
内部構造(特徴的な構造)
リール式のワイヤー(結束線)を内蔵し、先端のガイドアームが鉄筋の交差部を挟み込みます。
モーターがワイヤーを引き出し、巻き付けてねじって切断するまでを自動で行います。
作動原理
トリガーを引くとガイドアームが閉じてワイヤーを鉄筋に巻き付け、モーターでねじって締め、
カッターで切断します。1回の結束は約0.5秒〜1秒で完了します。
3. 素材・形状・規格
外観形状と素材
ピストル型の本体にワイヤーリールを内蔵し、先端にガイドアームが付いた構造です。
重さは約1.5kg〜2kg程度。結束できる鉄筋径はD10〜D32(直径10mm〜32mm)が一般的です。
種類や関連規格
結束方式は「ツイスト式」と「クリップ式」があり、ツイスト式が主流です。
ワイヤー径は0.8mm(なまし鉄線)が標準で、専用リールワイヤーを使用します。
4. 主に使用されている場所
使用される施設
ビル・マンション・橋梁・トンネル・ダム・道路など、鉄筋コンクリート構造物のすべての
工事現場で使用されます。
具体的な設置位置
鉄筋工(鉄筋屋)が腰のベルトにホルスターで装着して使用します。
床筋、壁筋、柱筋、梁筋の結束作業で使用されます。
5. メリット・デメリット
メリット(長所)
手作業の3〜5倍の速度で結束でき、手首や指への負担が大幅に軽減。
結束の品質(締め付け力)が均一で安定します。立ったまま使えるモデルもあり腰痛対策にも。
デメリット(短所・弱点)
専用ワイヤーリールのランニングコストがかかります。
複雑な形状の鉄筋や狭い場所ではガイドアームが入らないため手作業が必要です。
6. コスト・価格の目安
導入や更新にかかる費用
本体は5万円〜10万円程度。専用ワイヤーリールは1個500円〜1,000円で約120回分。
バッテリーは他の充電工具と共用可能な機種が多いです。
おおよその相場
- 本体:50,000〜100,000円
- ワイヤーリール:500〜1,000円/個
- バッテリー:共用可能
7. 更新周期と注意点・絶対にやってはいけない悪い使用方法
更新周期(推奨交換時期)
本体は3年〜5年が目安です。
ガイドアームやカッターの摩耗部品は定期交換が必要で、メーカーのメンテナンスパックの利用が
推奨されます。
絶対にやってはいけない悪い使用方法
非純正のワイヤーリールを
使うこと(詰まりや故障の原因)、
結束部に手を入れた状態で
トリガーを引くこと、
雨の中でワイヤーが濡れた状態で
使い続けることです。
悪い使用方法をするとどうなるか(末路)
非純正ワイヤーは内部で詰まり修理費が高額になります。
ガイドアームに指を入れるとワイヤーで指を締め付けてけがをします。
8. 関連機器・材料の紹介
- インパクトドライバー:鉄筋以外の固定作業に使用。▶詳細記事はこちら
- フルハーネス:高所の鉄筋作業時の安全装備。▶詳細記事はこちら
9. 多角的なQ&A(20連発)
鉄筋を結ぶとは何ですか?
コンクリートの中に入れる鉄筋は縦横に交差して組まれます。
この交差部をワイヤーで結んで鉄筋がずれないように固定する作業です。
結束が甘いとどうなる?
コンクリートを打設する時に鉄筋がずれて設計通りの位置から外れると、構造物の強度が
不足する重大な問題になります。
DIYで使う場面はありますか?
一般のDIYではほぼ使いません。
基礎工事を自分で行う場合は必要になりますが、基礎は専門業者に依頼するのが安全です。
手で結ぶのとの違いは?
手作業では「ハッカー」という専用のフック工具で結束線をねじって結びます。
結束機は同じ作業を自動で瞬時に行います。
すべての結束箇所に使える?
ガイドアームが入らない狭い場所や太すぎる鉄筋の交差部は手作業で結束する必要が
あります。
ハッカーはもう不要ですか?
結束機が入らない場所はハッカーで手結束が必要です。両方を携帯するのが基本です。
1日何か所結束できる?
手作業で1日3,000〜5,000か所が限界ですが、結束機なら1万か所以上も可能です。
延長ハンドルの利点は?
床筋の結束時にしゃがまずに立ったまま作業でき、腰への負担が大幅に軽減されます。
ワイヤーの消費量の目安は?
1リールで約100〜120回の結束が可能です。
大規模現場では1日に10〜20リール以上消費することもあります。
雨天時の使用は可能?
防滴仕様のモデルもありますが水没は故障の原因になります。
ワイヤーが濡れるとサビの原因にもなるため注意が必要です。
結束の品質チェック方法は?
結束箇所を手で引っ張って動かないか確認します。
結束漏れがないか全数目視でチェックしてください。
鉄筋の配置精度の確認は?
かぶり厚さ、配筋間隔、鉄筋径を施工図と照合し、写真記録を残します。
工程短縮効果はどれくらい?
結束機の導入で鉄筋工事の工期が20〜40%短縮された事例が報告されています。
安全教育のポイントは?
「ガイドアームに指を入れない」「ワイヤーの切れ端で手を切らないよう手袋を
着用する」を徹底してください。
ランニングコストの管理は?
ワイヤーリールの消費量を記録して予算管理に反映します。
純正品は割高ですが故障のリスクが低く結果的にコスパが良いです。
メンテナンスのポイントは?
ガイドアーム内の切り屑をエアブローで除去し、カッター刃の摩耗を定期的に
確認してください。
ワイヤーリールの在庫管理は?
現場の規模に応じて予備リールを十分に確保してください。
リール切れは作業の中断に直結します。
おすすめのメーカーは?
マキタ(リバータイヤ)が国内で圧倒的なシェアです。
マックス(MAX)のタイワイヤも高い評価を得ています。
バッテリー管理の注意は?
鉄筋結束機は比較的消費電力が少なく、1バッテリーで数千回の結束が可能です。
他のマキタ工具とバッテリーを共有できます。
廃棄のタイミングは?
ガイドアームの変形、カッターの切断不良、モーターの異音が修理しても改善しない
場合は廃棄して新品に交換します。