小型電気温水器とは?
洗面台の下でお湯を作る「局所給湯の小さな味方」
【超解説】とても簡単に言うと何か?
洗面台やトイレの手洗いカウンターの下に設置する小さな電気式の湯沸かし器です。
給湯配管を引かなくても水道と電源さえあればその場でお湯が使えます。
1. 基本概要
そもそも何か
小型電気温水器は、電気ヒーターで水を加熱し、必要な場所で
直接お湯を供給する局所給湯装置です。容量は1L〜25L程度で、洗面台やトイレの手洗い、
給湯室のミニキッチンなどお湯の使用量が少ない場所に設置されます。
なぜ必要なのか
中央給湯方式では給湯配管が長くなり、お湯が出るまでに時間がかかる「捨て水」が発生します。
小型電気温水器は使用場所のすぐ近くに設置するためすぐにお湯が出て、
配管工事のコストも削減できます。
2. 構造や原理
貯湯式
タンク内の水を電気ヒーターで事前に加熱して貯めておく方式です。容量6L〜25Lが一般的で、
消費電力は0.75kW〜1.5kW程度。100Vコンセントから給電でき、電気工事の負担が少ないです。
瞬間式
水が流れると同時にヒーターで加熱する方式です。コンパクトですが消費電力が
3kW〜6kWと大きく、200V専用回路が必要になります。お湯切れがないのがメリットです。
3. 素材・形状・規格
タンク:ステンレス製が主流。耐食性に優れ衛生的です。
断熱材:ウレタンフォームで
保温し放熱ロスを低減。
安全装置:温度過昇防止装置、空焚き防止装置を内蔵。
電気用品安全法(PSEマーク)の認証が必要です。
4. 主に使用されている場所
オフィスビルのトイレ手洗い、給湯室・ミニキッチン、病院・クリニックの診察室、
自動水栓と組み合わせたパウダールーム、学校の手洗い場など。
5. メリット・デメリット
メリット
① 局所設置:給湯配管不要で設置場所を選びません。
② 捨て水ゼロ:すぐにお湯が
出るため水の無駄がありません。
③ 省工事:100V電源と給水管があれば設置可能。
デメリット
① 容量制限:貯湯式は連続使用するとお湯が切れます。
② 待機電力:常時保温のため
待機電力が発生します。
③ スペース:カウンター下に設置スペースが必要。
6. コスト・価格の目安
おおよその相場
- 貯湯式6L(100V):
3万〜6万円程度 - 貯湯式12L(100V):
5万〜10万円程度 - 瞬間式(200V):
4万〜8万円程度 - 設置工事費:
2万〜5万円程度
7. 更新周期と注意点・絶対にやってはいけない悪い使用方法
更新周期
設計寿命は10〜15年程度。ヒーターの劣化やタンク内のスケール蓄積で効率が低下したら
交換を検討します。
絶対にやってはいけない悪い使用方法
タンク内の水が空の状態で
ヒーターが通電すると空焚きとなり、
ヒーターの焼損や火災の原因です。
安全装置が作動しますが
復帰にはメーカー修理が必要です。
8. 関連機器・材料の紹介
- 自動水栓:小型電気温水器と組み合わせて使用。
▶ 詳細記事はこちら - 給湯器:中央給湯方式の給湯設備。
▶ 詳細記事はこちら
9. 多角的なQ&A(20連発)
電気代はどのくらい?
6L貯湯式で月額300〜800円程度です。待機時の保温電力が主な電気代で、
使用頻度が少ない場合はタイマー付き製品で節電できます。
お湯が出るまでの時間は?
貯湯式は使用場所の直下にあるため数秒でお湯が出ます。水から沸き上げるまでは
6Lで約20〜30分かかります。
火傷の心配は?
温度調整機能があり、通常40〜60℃に設定されています。混合水栓と組み合わせることで
適温のお湯が出せます。
自分で交換できる?
給水配管の接続と電気工事が必要なため、資格を持った業者に依頼してください。
夜間は切ったほうがいい?
タイマー機能がある機種は夜間やお休みの日は電源を切ると節電になります。
沸き上げに時間がかかる点は注意してください。
設置場所の要件は?
カウンター下に本体が収まるスペース(高さ400mm×奥行300mm程度)と
給水管・排水管・電源コンセントが必要です。点検口も確保してください。
膨張水の処理は?
加熱時にタンク内の水が膨張し、逃し弁から水が排出されます。排水受けまたは排水管への
接続が必要です。
100Vと200Vどちらを選ぶ?
貯湯式6〜12Lなら100Vで十分です。瞬間式や大容量の場合は200V専用回路が必要になります。
設計段階で電気容量を確認してください。
配管接続の注意点は?
給水側に止水栓とストレーナーを設置してください。出湯側は耐熱性のフレキ管で
水栓に接続します。
漏水対策は?
本体下にドリップトレイ(受け皿)を設置し、漏水センサーの設置も推奨します。
カウンター下は漏水に気づきにくいです。
中央給湯と局所給湯の使い分け?
使用量が多い場所(厨房・シャワー)は中央給湯、使用量が少ない場所
(トイレ手洗い・給湯室)は局所給湯が経済的です。
機種選定のポイントは?
①設置スペース、②使用水量、③電源(100V/200V)、④出湯温度の4点で選定します。
手洗い程度なら6Lで十分です。
法的な制約は?
電気用品安全法のPSEマーク付きの製品を使用してください。
電気工事は電気工事士の資格が必要です。
省エネ対策は?
タイマー付き製品の採用、高断熱タンクの機種選定、夜間・休日の自動OFF機能で
待機電力を削減できます。
自動水栓との連動は?
自動水栓と小型電気温水器の組み合わせが定番です。混合水栓タイプの自動水栓を
選定してください。
定期点検の内容は?
①漏水の確認、②温度設定の確認、③逃し弁の動作確認、④ストレーナーの清掃を
年1回行ってください。
スケール除去は必要?
硬度の高い地域ではタンク内にスケールが蓄積し加熱効率が低下します。
3〜5年に1回の洗浄を推奨します。
故障のサインは?
①お湯がぬるい、②沸き上げに時間がかかる、③異音がする、④漏水がある場合は
故障の可能性があります。
交換時の注意は?
同じメーカー・同サイズであれば配管をそのまま流用できることが
多いです。異なるメーカーの場合は接続口の仕様を確認してください。
長期不使用時の対応は?
1ヶ月以上使用しない場合は電源を切り、タンク内の水を排水してください。
滞留水は水質が悪化します。