窓・サッシとは?
アルミや樹脂で作られ、建物の断熱性や気密性を大きく左右する窓ガラスとサッシ
【超解説】とても簡単に言うと何か?
建物の壁に開けた穴に取り付ける「枠+ガラス」のセットです。
光を取り入れ、風を通し、外を見るためのものですが、実は家の断熱性能の約50%を左右する
超重要な建材です。
1. 基本概要
そもそも何か
サッシはガラスを支える金属または樹脂の枠(フレーム)で、ガラスと合わせて「窓」を
構成します。引違い窓、すべり出し窓、FIX窓(はめ殺し)など多くの種類があります。
なぜ必要なのか
住宅の熱損失の約50%は窓から発生します。
高性能な窓を選ぶことで冷暖房費の大幅な削減と結露の防止が実現します。
2. 構造や原理
内部構造(特徴的な構造)
複層ガラスは2枚のガラスの間に空気層またはアルゴンガスを封入し断熱性能を高めています。
Low-Eガラスは表面に金属膜をコーティングして放射熱を反射します。
作動原理
ガラス間の中空層が空気の対流を抑制し、熱伝導を低減します。
Low-E膜が遠赤外線(放射熱)を反射して室内の熱を逃がさず、夏の日射熱の侵入も抑えます。
3. 素材・形状・規格
外観形状と素材
アルミサッシは軽量で耐久性が高い。樹脂サッシは断熱性が高い。
アルミ樹脂複合サッシは両方の利点を兼ね備えています。
木製サッシは意匠性に優れますがメンテナンスが必要です。
種類や関連規格
断熱性能はU値(W/m2K)で表され、値が小さいほど高性能です。
等級は☆〜☆☆☆☆の4段階でJISA4710で規定されています。
2025年以降の省エネ基準では高い断熱等級が求められています。
4. 主に使用されている場所
使用される施設
住宅、ビル、マンション、店舗、工場、学校など窓のあるすべての建築物に使用されます。
具体的な設置位置
外壁の開口部に取り付けます。
リビングの掃き出し窓、寝室の引違い窓、浴室のすべり出し窓、玄関の採光窓など部屋の用途に
合わせた窓を選定します。
5. メリット・デメリット
メリット(長所)
採光・換気・眺望の機能に加え、高性能な窓は断熱・遮音・防犯・防火の機能も備えます。
樹脂窓は結露がほぼ発生せず快適な室内環境を実現します。
デメリット(短所・弱点)
高性能な窓ほど価格が高く、トリプルガラスは重量が増えて開閉が重くなります。
大きな窓は断熱・防犯面で不利になる場合があります。
6. コスト・価格の目安
導入や更新にかかる費用
アルミサッシは1窓3万円〜8万円、アルミ樹脂複合は5万円〜15万円、樹脂サッシは
8万円〜20万円程度。内窓(二重窓)の後付けは1窓3万円〜10万円程度です。
おおよその相場
- アルミサッシ:30,000〜80,000円/窓
- アルミ樹脂複合:50,000〜150,000円/窓
- 樹脂サッシ:80,000〜200,000円/窓
7. 更新周期と注意点・絶対にやってはいけない悪い使用方法
更新周期(推奨交換時期)
サッシ本体は30年〜50年。
ガラスのシール(封着材)は20年程度で劣化してガラス内部に結露が発生することがあります。
戸車やクレセント錠は10〜15年で交換が必要です。
絶対にやってはいけない悪い使用方法
悪い使用方法をするとどうなるか(末路)
結露が常態化するとカビが発生して健康被害の原因になり、窓周りの木部が腐朽して構造に影響を
及ぼします。
8. 関連機器・材料の紹介
9. 多角的なQ&A(20連発)
窓の断熱性能はなぜ重要?
住宅の熱損失の約50%は窓から。
窓の断熱性能を上げると冷暖房費が大幅に減り、結露も防止できて快適な暮らしになります。
樹脂窓に変えるメリットは?
アルミの約1000分の1の熱伝導率で結露がほぼなくなり、冬場の窓際の寒さが劇的に
改善されます。
内窓(二重窓)は効果ある?
既存の窓の内側にもう1枚窓を付けるだけで断熱・遮音効果が大幅に向上します。
補助金制度も活用できます。
Low-Eガラスとは何ですか?
ガラス表面に金属の薄い膜をコーティングして放射熱を反射するガラスです。
冬は室内の熱を逃がさず、夏は日射熱の侵入を抑えます。
補助金は使えますか?
省エネリフォーム補助金で窓の交換や内窓設置に補助が出る制度があります。
年度や条件を確認してください。
取り付けの水平・垂直管理は?
サッシは水平・垂直を正確に取り付けないと開閉不良になります。
水平器で確認しながらスペーサーで調整します。
防水処理のポイントは?
窓周りは漏水の多発箇所です。
防水テープと防水シートを正しい順序で施工し、上からシーリングで仕上げます。
カバー工法とは?
既存のサッシ枠を残したまま上から新しい枠を被せる工法です。
壁を壊さずに窓を交換でき工期とコストを抑えられます。
トリプルガラスの施工注意は?
重量が大きく2人以上での作業が必要です。
ガラスの端部を保護しながら慎重に取り扱ってください。
気密テープの貼り方は?
サッシ枠と躯体の隙間に気密テープを隙間なく貼ります。
気密性能はC値に直結する重要な作業です。
省エネ基準への適合確認は?
2025年以降の省エネ基準では窓のU値が地域別に規定されています。
設計段階で適合する窓を選定してください。
防火窓の確認は?
防火地域・準防火地域では防火設備認定のある窓が必要です。
網入りガラスまたは耐熱強化ガラスを選定してください。
窓の配置計画の注意は?
採光計算(居室の有効採光面積)を確認し、建築基準法の基準を満たしてください。
気密測定はすべきですか?
高気密住宅を謳う場合は気密測定(C値測定)を推奨します。
窓周りの施工品質がC値に大きく影響します。
施工記録に残すべき項目は?
窓のメーカー・品番・性能値、防水処理の写真、気密テープの施工写真を記録してください。
戸車の交換時期は?
引違い窓の開閉が重くなったら戸車の交換時期です。
10〜15年が交換の目安でメーカーから部品を取り寄せます。
結露対策は何がある?
内窓の設置が最も効果的です。換気の改善、結露防止シートの貼付けも補助的に有効です。
おすすめのメーカーは?
YKKAP、LIXIL、三協アルミが国内三大サッシメーカーです。
樹脂窓ではエクセルシャノンも高い評価を得ています。
ガラスの交換は可能?
サッシ枠を変えずにガラスだけ複層ガラスに交換する「ガラス交換」も可能です。
サッシの溝幅の確認が必要です。
防犯対策は?
防犯合わせガラス、補助錠、面格子の設置が効果的です。
CP(防犯性能の高い建物部品)マークのある製品を推奨します。